ハーバード留学/研究員記録

純国産(純ドメ)の日本男児。 総合商社でアメリカ、中国の投資の仕事をしてきた後、 ビジネスと政治経済の融合を目指してハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School)に留学。 修士課程を卒業した後、現在は同大学の研究員として中国にて現地調査中。 アメリカや中国で感じることについて書いていきます。

2013-09-15から1日間の記事一覧

中国への誤解(海外情報は完全統制されている?)

最近5年程は、日本、アメリカ、中国でそれぞれ同じぐらいずつ過ごしている。その中で最も顕著に感じる中国への誤解は「情報統制」についてである。中国に住んだことのある人ならばご存知の通り、中国のメディア(新聞やテレビ)は中国政府の検閲を受けている…

ハーバードの優等生達

ハーバードの授業の成績評価は、およそ半分がケーススタディを議論する「授業への貢献度」で決まる。 学生はアメリカ等の競争の激しい大学でいわゆる「全優」に近い成績を修めてきたような者が多いので、レポートの提出や筆記試験で大きく差をつけることは難…

ノウハウよりもKnow-who

「中国ビジネスで負けないための戦略は何か?」1月末、Doing Business in Chinaと呼ばれるハーバードで唯一中国ビジネスを正面から取り扱う授業の初回講義で、ハーバードビジネススクールの担当教官であるWilliam Kirby教授は学生に問い掛けた。 カービー教…

「中国」という魔法の言葉

ハーバードビジネススクール(通称HBS)の国際戦略経営論(Jordan Siegel教授)では、急成長する東アジアのポップミュージックをテーマとした授業が行われた。教授自身が徹底的に分析したと断言するだけあり、日本人である自分の目で見ても相当充実した内容…

ハーバードのチャイナパワー

ハーバード大学が発表しているFactbookによると、2010年度の同校への留学生の国籍別の在校生数は、全てのスクールを通算して日本が100名であった一方で、中国は541名となっている。シンガポールからも133名の留学生が在籍しており、その大半は華僑と判断され…

留学のきっかけ(ヘッジファンドの助言)

アメリカに留学する日本人は、さまざまな動機の人々がいる。シリコンバレーのITベンチャーに刺激された人、大学の研究者として科学や工学の最高峰を極めたいと考える人、ビジネススクールを卒業してコンサルタントや経営者を目指す人、アメリカのカルチャー…