ハーバード留学/研究員記録

純国産(純ドメ)の日本男児。 総合商社でアメリカ、中国の投資の仕事をしてきた後、 ビジネスと政治経済の融合を目指してハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School)に留学。 修士課程を卒業した後、現在は同大学の研究員として中国にて現地調査中。 アメリカや中国で感じることについて書いていきます。

体験的TOEFL(英語)学習法 (7) ぜひ挑戦したい英語メディア

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結局英語はコミュニケーション手段であり、情報収集のツールであるため、日本語メディアで手に入る情報なのであれば、わざわざ英語メディアに手を出す必要はないと感じる。但しやはり英語でしか手に入らない情報は多く存在し、海外で活躍することを目標として設定すると、「ぜひ挑戦したい英語メディア」が存在することも事実。

これまでの6回に渡る体験的TOEFL(英語)学習法を経て、実践的な英語力が身に付いてきた段階で、具体的にどういったが英語メディアにアクセスできるようになるのか、いくつかご紹介したい。

 

(1) アメリカの主要紙でビジネス、政治経済のトレンドを知る

筆者を初めアメリカに興味を持つ人々の多くが、定期的に目を通しているアメリカの新聞は、New York TimesWall Street Journalの2紙である。分かりやすさを最優先に、かなり大雑把に例えると、New York Timesはリベラル寄りの総合紙であり朝日新聞的といえ、Wall Street Journalは保守派寄りのビジネス経済紙であり日経新聞的といえる。

これ以外にもWashington Postや、イギリスのFinancial Timesなども、非常に有益な情報源になるものの、New York TimesWall Street Journalはある種好対照の新聞社であり、実際に政治外交面の主張が食い違うことが多いため、個人的にはこの2紙を見比べることで、アメリカのスタンダードを見極めることをお勧めしたい。

特にWall Street Journalは最近東京支社を開設し、日本語版も出しているので、もし英語に自信がなくて、記事を読むのに挫折しそうになったとしても、日本語訳を参照して読み切ることができる点は、英語学習者にとって安心材料になる。

また、いきなりアメリカ視点の情報ばかりだと理解が難しいから、まず日本の出来事を英語で読んで、英語記事に慣れてからアメリカのメディアに移行したいという場合には、The Japan Timesがお勧め。同紙は明治から続く由緒正しき日本に特化した英字新聞であり、内容は日本人に馴染みのあるものばかりである。筆者も英語学習を始めた当初、同紙を読み親しむことで、本格的な英語メディアに移っていくことができた。

尚、新聞以外にテレビニュース(CNNやCNBC)に挑戦したいと考える方もいると思うし、筆者も英語学習を始めた際には、「早く英語ニュースを楽しめるようになりたい」と憧れたのを覚えている。但し、英語学習初期時点では、できる限りテレビのニュースに取り掛かるのを我慢したいところ。

テレビは映像に気を取られてしまうし、かなり早口なので、実は実感するよりも意外と聞き取れていない。テレビよりはラジオの方が圧倒的に効果が高いし、できるだけ参考書によるシャドーイングで粘った方が成長は早いと感じている。

 

(2)ライフスタイル、ファッション、デザイン、グルメ、、、

英語メディアで独占的に楽しめるのはビジネス、政治経済ばかりではない。特にご紹介したいのは、MonocleWallpaperGQ(Gentlemen's Quarterly)といったライフスタイル雑誌。

MonocleとWallpaperは、Financial TimesのコラムニストだったTyler Brûlé氏が創刊したライフスタイル、ファッション、デザインなどなど、現在のトレンドが分かる雑誌となっている。筆者はMonocleを定期購読しているが、いわゆるクールジャパン特集も多く、またビジネスマンを対象としていることもあり、意外と政治経済面に踏み込んだ記事も多い。リラックスする際の楽しみになっている。

今みたらMonocleは、日本での定期購読が1か月2000円を超えるようで(アメリカでは12ドル、なぜこの価格差?!)、結構な出費になってしまうかも知れないが、いずれにしてもネットから定期購読の申し込みができる。尚、Tyler Brûlé氏の方針により電子版の配信は行っていない。

GQはもともとアメリカの雑誌で、日本でも日本語版が出版されている。実は日本のGQは日本人目線では、本国を凌駕するほどにクオリティが非常に高いと感じており、筆者も長時間の移動の際には愛読している。

一方で、英語学習者としては、ぜひ本国アメリカのGQにも挑戦したいところ。アメリカのGQは、日本のGQと志向は同じであるものの、やはり取り上げられている内容は、アメリカのファッションであり、グルメであり、アメリカの芸能人。筆者自身はアメリカ滞在中に、空港や駅で買って読んだりしていたが、日本にいながらもネット上で電子版が定期購読できるようなので(※筆者は未経験)、英語でアメリカの文化を知る観点で、一度挑戦頂くことをお勧めしたいと思う。

  

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