ハーバード留学/研究員記録

純国産(純ドメ)の日本男児。 総合商社でアメリカ、中国の投資の仕事をしてきた後、 ビジネスと政治経済の融合を目指してハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School)に留学。 修士課程を卒業した後、現在は同大学の研究員として中国にて現地調査中。 アメリカや中国で感じることについて書いていきます。

体験的TOEFL(英語)学習法 (8) ちょっとハイエンドな英語情報源

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前回の投稿ではスタンダードな英語メディアの選択肢についてご紹介したが、今回はちょっとハイエンドな英語の情報源について、筆者の北米駐在時代、留学時代の経験に基づいてご紹介したい。

(1)ハイエンドな海外旅行情報
筆者は大学時代、新しい土地に海外旅行に行く際には、地球の歩き方を買って読み込むというのを基本動作としていた。同書は日本人目線で日本語で書かれており、日本料理店の場所や、危険情報が満載されておりとても便利。

一方で最近、英語による海外旅行情報としては、前回投稿でご紹介したWallpaper誌の特に、Wallpaper City Guideを活用している。同書の魅力は、写真の美しさ。WallpaperはMonocleと同じ出版社が取り組んでいることもあり、写真チョイスや、文面の構成にかなりのハイセンスを感じる。旅行者は訪問する都市に合った一冊を購入できる(日本は東京と京都が対象)。欧米人のハイエンド旅行者が、どういった視点で海外旅行を楽しんでいるかを感じることのできる一冊。

また、同じ志向の旅行情報として、Louis Vuittonが発行しているCity Guideも参考になる。数年前に筆者が購入した際には、東京版もあったものの、いまウェブサイトを見たところ、欧州とニューヨークに限定されてしまったようで残念。

尚、余談だが、Louis Vuittonは今は高級バッグの代名詞になっているが、もともと長距離旅行者用のスーツケースの会社。例のマッカーサーと対等に渡り合った日本人で、初めてジーンズをはいた日本男児、白洲次郎も100年近く前に娘の海外旅行に際して、「Louis Vuittonのスーツケースで行きなさい、周囲の扱いが良くなるから」と言ったとか。


(2)グルメ、ホテル情報
レストランやホテルの情報については、日本でも有名になったMichelin(英語版)が便利。写真が掲載されており、同趣旨の人気書籍であるZagatよりも読みやすいのがメリット。カバー領域も、欧州だけでなく北米、アジアと幅広い。Wallpaper City Guide同様に、欧米人の嗜好を知る良い機会にもなる。

尚、ホテル選びの際には、Trip Advisorで滞在客の感想(ほとんど英語、たまに日本語)を事前に確認することが有効。特にTrip Advisorが優れていると感じるのは、ホテルの写真を滞在客自らアップしている点。ホテルのホームページでは豪華絢爛に見えたホテル、泊まってみたら小汚くて不衛生、という良くありがちなリスクを未然にかなり防ぐことができる。


(3)スーパーリッチ向け雑誌や、各種スポーツ誌

筆者が北米滞在中にしばしば目を通していたのは、Robb Reportという金持ち向けの雑誌である。クルーザー、高級車に始まり、プライベートジェットや、高級邸宅のインテリア提案など、スーパーリッチの生活を垣間見ることができる雑誌。アメリカンドリームを実現した後に、どういった生活をしているのか、具体的に知る資料としても興味深い。電子版も配信されているようなので、日本でも購読できそうだ。 

スポーツ誌も充実している。メジャーリーグや、アメフト、バスケットボールのようなアメリカの国技と化しているスポーツはもちろんだが、一風変わっていて面白いのはボディービル専門誌。

筆者はジムに通ったことがほとんどないが、アメリカはマッチョ大国、プロ・ボディービルダー予備軍も無数にいる。雑貨店やコンビニに入ると、ほぼ間違いなくボディービル誌が複数置かれており、「そんなに鍛えて大丈夫か?」と思うほどのキン肉マンが、満面の笑みで表紙を飾っている。プロテインの種類や、トレーニング方法など異様に詳しく紹介されており、恐らくこの方面の専門家には垂涎の対象ではないかと感じる。


ということで、いろいろと五月雨式にご紹介したが、なかなか目標や楽しいことが見えないと語学の勉強は進まないもの。英語でしか手に入らない情報を、日常的に活用することを目標に置くと、モチベーション高く英語の勉強も続けることができるものと、筆者自身の体験から感じており、その一助として頂ければと思います。

 

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