ハーバード留学/研究員記録

純国産(純ドメ)の日本男児。 総合商社でアメリカ、中国の投資の仕事をしてきた後、 ビジネスと政治経済の融合を目指してハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School)に留学。 修士課程を卒業した後、現在は同大学の研究員として中国にて現地調査中。 アメリカや中国で感じることについて書いていきます。

早稲田大学に見る日本の未来(1)

f:id:madeinjapan13:20120919145522j:plain

大学時代からの盟友で、現在人材コンサルタントとして、企業の採用活動や大学のキャリア教育の最前線で活躍しているK君から声を掛けられて、早稲田大学の大学生と語る機会を得ました。


K君は大学生の頃から、10数年来同じテーマを追い掛け続け、今では業界での発言力を持つプロになった熱意の塊のような人物。大学時代から一種独特のオーラを発しながら、特に後輩に対しては教祖的なカリスマ性を発揮していた。

キャラクターは大学時代から変わらないので、仕事のスタイルはかなりの確度で想像できますが、学生時代から不断の努力を通じて成長を続けており、社会人になっても丸くならず熱い語り口も健在、学生時代以上に説得力ある業界のプロになっていました。


その日のテーマは、特に設定されていた訳ではなく、K君から事前に受けていた依頼内容は「おまえの生き様を語ってくれ」というもの。学生時代からK君から何かを頼まれるときは、いつもこのスタイル。

なにしろこちらは、大学生と真剣に話す機会は10年ぶりぐらい。こちらがフリーズしていると、「大丈夫、枠は出来ているから、後は俺がフォローする」と。信頼できる人間には、ガッツリ任せるというK君の仕事のスタンスであり、こちらも、分野は別ながらも、プロとして期待に応えなければならない、という思いが沸いてきます。


40~50人ぐらいの早稲田大学の大学生を前に、ブログでも書いているようなグローバル人材(純粋ドメスティックが考えるグローバル人材(1) リンク参照)の話や、アメリカの大学事情(ハーバードの優等生達 リンク参照)の話をさせて頂きました。

本当は一番話したかったジオポリティクスや、リアルチャイナの話は、あまりにハードコアな内容になるため、大学生に話すテーマからは意図的に除外しました。どこかで機会があったら、是非お話したいテーマではありますが、、、笑


驚いたのは、いまの大学生の意欲の高さと、大学側のサポート姿勢です。筆者が大学生の頃は、社会人と触れ合うといえば、就職活動を除けば、サークルの卒業生が年に数回、OB会のために大学に戻ってきた時に飲み会でご一緒する程度、というのが一般的でした。

場も「飲み会」なので、それはそれで楽しかったことは事実ですが、真剣な会話をする雰囲気でもなく、卒業生の方々が大学生の頃にした経験や、大学生でも分かるような社会人のオモシロ話だったように記憶している。


午後7時から10時という、飲み会のゴールデンタイムに、大学生が真剣に社会人の話を聞き、居眠りする訳でもなく質問攻めにしてくる、という状況を目の当たりにして、大きくモメンタム、若い世代の雰囲気が変わっていることを実感しました。

もちろん、早稲田という非常に優秀な学生層であり、その中でも意欲的な学生が参加していたことは間違いないですが、メディアで言われる「内向き」、「草食化」とは、現在の大学生の真実の姿なのだろうか、とかなり疑問に感じました。


さて、日本の未来に向けて、どんな議論がなされたのか、、、
以下、「早稲田大学に見る日本の未来(2)」へ続く。

> このブログの記事一覧へリンク